日本国憲法の民定性、あるいは「八月革命説」にも大きく関連していることですが、この日本国憲法には無効論というものがあるのをご存じでしょうか。

マッカーサー草案とGHQ監視の下に日本国憲法成立」をお読み頂ければその論理矛盾から私と同様の感想をもつ方も多いことでしょう。

さらに、
日本国憲法の成立過程は、国際法に抵触していると言われています。
ハーグ陸戦条約の43条にはこんな規定が置かれています。

[占領地の法律の尊重]
国の権力が事実上占領者の手に移りたる上は、占領者は、絶対的の支障なき限、占領地の現行法律を尊重して、
成るべく公共の秩序及生活を回復確保する為、施し得べき一切の手段を尽すべし

ハーグ陸戦条約(ウィキペディア)

日本国憲法はGHQ占領下で制定されたものですが、
この規定に照らすとどうなのでしょう。
また、大西洋憲章の3条の趣旨に照らしても問題があると思われ、
ポツダム宣言12条にも違反しています。

政府形態を選択する人民の権利

大西洋憲章(ウィキペディア)

前記諸目的カ達成セラレ且日本国国民ノ自由ニ表明セル意思ニ従ヒ平和的傾向ヲ有シ且責任アル政府カ樹立セラルルニ於テハ聯合国ノ占領軍ハ直ニ日本国ヨリ撤収セラルヘシ

日本国憲法の誕生(外部サイト)

このように、
憲法改正限界説、あらゆる国際法違反を起こしたことから、
日本国憲法無効論が唱えられています。

前述の「八月革命説」などは、未だに憲法学界では多数派であり、
憲法の基本書にも堂々と掲載されている説です。

しかし、数々の国際法違反や「八月革命説」と同じ憲法改正限界説からなる
日本国憲法無効論は、私の知る限りでは掲載されていない場合が殆どだった気がします。

アンフェアだと思うのは私だけでしょうか。
ただ、
私の個人的意見ですが、無効論を主張するのは大いに結構であり共感も出来ます。
しかしながら、今さらどうこう出来るものでもないとも思っています。公布・施行されてすでに70年近く経過しているのですから。

無効になっちゃったら、その混乱は想像を絶するわけで。

だったら、将来的に改正するなり自主憲法を制定するなりした方が遥かに遥かに建設的だと思います。

今の私たちに出来るのは、正しい歴史的事実を知り、日本国憲法を知り、
そこをスタートにして未来を見ていくことだと思います。