習得重要度Bこれが試験に出るということはないが、条文知識がどんな試験でもきわめて重要なのは、いわずもがな。


日本国憲法は、前文と103つの条文で構成されています。
ここで、その構成について簡単にお話しておきましょう。

103の条文は、11の章から成り立っており、それぞれに同性質の規定が
集まっています。また、103の条文は「総論」「人権」「統治機構」に
分けることが出来ます。

前文

前文は、普通に「ぜんぶん」と発音しますが、「まえぶん」と発音する
方も少数派ですがいらっしゃるようですね。どっちでもいいのでしょう
が、私は「ぜんぶん」の方がしっくりきますが、あなたはどうでしょう。

この前文とは、各規定の「まえがき」みたいなものです。
六法全書をめくってると、各法律の前に何やら文章が書かれているので
すが、それは、法律制定の目的や精神みたいなものが書かれていますが、
それが前文です。

日本国憲法の場合は、国民が憲法制定権力の保持者であることを宣言し、
近代憲法が含んでいる価値観や原理などが謳われています。

総論

それでは、本編の構成に入っていきます。

第1章は「天皇」。
1条は「象徴天皇制」の条文であり、同時に国民主権が謳われています。
ここから8条までは天皇に関する規定が並びます。

第2章は「戦争の放棄」。
ここは9条のみですが、日本国憲法で最も有名かつ特徴的な規定である
「平和主義」の規定があります。ここまでが総論部分です。

人権

そして、10条から第3章「国民の権利及び義務」になり、ここから
人権規定になります。

「権利及び義務」とありますが、実際には義務規定は3つしかありません。
残りはすべて人権保障の規定です。

そして、第3章が始まって4つ目の規定に、日本国憲法で最重要規定であ
る(といわれている)13条「個人の尊重・幸福追求権・公共の福祉」があ
ります。

19条(思想・良心の自由)・20条(信教の自由)・21条(表現の自由)・
23条(学問の自由)は「精神的自由」と呼ばれています。
とりわけ、21条の「表現の自由」は、精神的自由の中核的規定になります。

そして、22条(職業選択の自由)・29条(財産権の保障)は「経済的的自
由」、18条(奴隷的拘束及び苦役からの自由)・31条(適正手続の)保障・
33条~39条までが「人身の自由」になり、40条が刑事補償の規定です。

「経済的自由」は、経済活動・財産についての保障になり、「人身の自由」
は身体的拘束に関する人権保障になります。刑法や刑事訴訟法はここから
派生している法律です。

その他、受益権、社会権、参政権と呼ばれる人権規定が並んでいます。

統治機構

41条以下は統治機構の規定です。

統治機構というのは、国家権力についての規定になります。
国会や裁判所に関する憲法規定ですね。41条から82条まで、三権分立
のそれぞれを担う、立法、行政、司法、すなわち、国会、内閣、
裁判所の規定が並びます。まさに、国家中枢組織の規定ですね。

83条以下は、「財政」「地方自治」「改正」「最高法規」「補足」と
続きます。「財政」は、国家予算の話で、歳入と歳出の話です。
「地方自治」は、中央に対しての地方、東京都や大阪市、町村の話です。

そして、2013年春現在、旬な話題である「憲法改正」、最後に
「最高法規」(「補足」は割愛します)へと続いていきます。



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