習得重要度A例によって憲法の基本概念であるので、重要度は高い。ただし、出題頻度としては低い。
「自由の基礎法」のところでは、「人権」と「統治機構」の関係性についてしっかり把握すること。


「憲法」なるものは、古く昔からありました。イギリス(イングランド)のマグナ・カルタ制定は1215年、日本にも十七条憲法が聖徳太子の時代にありましたよね。

日本国憲法は、立憲主義に基づく近代憲法の流れを汲んでいますが、その近代憲法の特質を述べておきます。

その特質とは3つ、

です。

まずは、「自由の基礎法」。

自由の基礎法

この「自由の基礎法」、発想としては、立憲主義の根本的な目的であり価値である、国家権力行使によって国民の自由・権利が不当に侵害されないよう、憲法によってその制度をシステム化していこうということなんですね。

つまり、人権保障に資する制度を作っていこう、これが、近代憲法の特質のひとつです。その制度が、「自由の基礎法」です。

立憲主義的憲法は、「人権」のパートと「統治機構」のパートに分けれています。

このうちの「統治機構」は、国家の組織や運営方法などを定めている部分と、国家権力一定の権限を授けている部分があります。

これをそれぞれ「組織規範」、「授権規範」と呼ぶことがあります。

人権と統治機構の関係

そもそも、なぜ近代憲法は、中身を「人権」と「統治機構」に分けるのか?

もちろん、基本理念の人権保障のためです。繰り返しますが、人権を侵害するのは国家権力であり、人権保障のためには、その国家権力が不当に人権侵害しないための制度が必要です。そのためには、「人権」と「統治機構」を分ける必要があるのですね。

人権と統治機構の関係

そして、憲法は、その統治機構に、適切な組織運営のためのシステムと一定の権限を授けました。

何のために?もちろん人権保障のためです。つまり、人権と統治機構は、目的・手段の関係になります。こういった制度をシステム化したものを、「自由の基礎法」と呼んでいくわけです。