前編の続きです。
私は、原則として予備校を利用して資格試験合格を目指すべきと考えます。もちろん、独学のメリット・デメリット、予備校利用のメリット・デメリット踏まえたうえでです。
独学のメリットはたったひとつだけ
私が司法試験を目指そうと考えたときも、一応ですが、独学と予備校の比較はしてみました。まあ、司法試験なんて独学で合格できるものではないなというのが念頭にはありましたが、この時独学のメリットって一つしかないな、というか、一つしか思い浮かばなかったんですね。
それは、「費用があまりかからない」ということ。
下、独学と予備校のメリット・デメリットを表にしてみました。
独学 | 予備校 | |
---|---|---|
メリット |
|
|
デメリット |
|
|
ざっとですが、およそこんな感じだと思います。
独学のメリットは費用だけ
独学のメリットって、費用があまりかからない、という点だけだと思うのです、今でも。
だから、何が何でも費用が掛けられないというのであれば、それは独学一択でしょうが、比較するのなら、断然、予備校利用だと思うのです。
予備校はデメリットもあるが、メリットが大きい
一方の予備校ですが、確かに、デメリットはありますが、メリットもあります。
そして、そのメリットが結構大きい。
「合格までの時間が短い」
「勉強方法、合格ノウハウは予備校のカリキュラムに乗っかれば良し」
正直な話、受験勉強にはあまり時間はかけられません。学生ならともかく(いや、学生だって・・・)、社会人にはそれほど時間が与えられているわけではありません。黙ってても時間は過ぎて歳はとっていくのです。
私、司法試験受験生は最長5年って決めていました。これがリミットです。司法試験なんて、独学で5年で合格できる試験ではないと思っています、今でもです。
それに、それにはちゃんとした人から法律を教わって合格ノウハウも取得しなければ、ということです。独学では、この辺手探りですよね?なんだったら、違う方向へ突き進むかもしれません。
独学でもいずれは合格できるかもしれません。でも時間がどうしてもかかる。
「限られた時間」の中で合格を勝ち取るには
私の場合は社会人になってから始めた受験勉強で、5年間という区切りを自ら課して臨んだわけですが、私以上に時間の制約がかかっている受験生も少なくないことでしょう。
- 公務員試験に臨んでいる方で就職浪人などできない方、
- 親から3年間という時間的制約を受けて、それでだめだったら諦めなければならない方
とか。他にもいらっしゃるかもしれません。
そういった時間的制約がある受験生にとって、独学という選択肢は考え難いのです、私の考えですけどね。限られた時間の中でやれることをやるには、予備校を利用しかないと思うのですね。
たしかに、予備校は費用がそれなりに掛かりますし、予備校で学んでも合格できる保障はどこにもありません。費用が無駄になる可能性も十分ある(実際、私はトータルで100万円近く無駄にしました)。
でも、合格率が一桁の試験に、それを覚悟して臨んだのです。落ちる人間がはるかに多い試験に挑戦するのですから、それを言っちゃあおしまいじゃないかと。
だから、私は、法律系資格試験に臨むのなら、予備校を利用した方が良いと思いますし、アドバイスを求められればこう答えますね。
費用は絶対掛けられないというのなら、独学で目指すしかないと思うし、それはそれで頑張って頂ければ良い。ただし、合格できたとしても時間はかかると思う。
予備校を利用すれば、費用はそれなりにかかるが、合格までの時間は独学に比べ物にならないぐらい早い。これは間違いないと思う。
時間は誰にとっても貴重なものだから、本気で目指すのであれば、予備校利用を勧める。
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