習得重要度B最高法規については、憲法の特質のところで述べている最高法規を参照されたし。試験でも、たまに出題される。


最高法規とは

最高法規とは、文字通り、我が国最高位の法規という意味です。我が国における法体系上、憲法が最高位にあるということを謳っているということです。

もう少し具体的にご説明しましょう。
法体系上最高位にあるということは、下位法に優先するということ。上位法と下位法に矛盾が生じれば上位法を優先という意味です。つまり、憲法は国内のあらゆる法体系上、優先されるということになります。違憲立法審査制はこの憲法の最高法規性から導かれるものです。

形式的最高法規(98条)と実質的最高法規(97条)

日本国憲法は、97条から99条までを章として「最高法規」として規定しています。特に97条、98条は、内容的に関連性が高いです。99条は、憲法の名宛人についての規定になります。97条と98条の内容及び関係については、こちらのページで解説していますので、こちらを参照ください。

憲法と条約の優劣について

最高法規とは国内法体系の最高位になるといいましたが、ここで一つ論点があります。「条約」ってご存知ですよね?条約とは、国家間合意を言いまして、国内法とは違います。違いますが、我が国を拘束する法規であることには変わりはありません。

この条約、最高法規概念で言うところの憲法との優劣はどうなるんでしょうか。つまり、憲法が上位法規なのか条約が上位法規なのか

条約が憲法より上位法規とすると、憲法に反する条約は憲法改正の必要が出てきますし、憲法が上位法規となれば、憲法に反する条約はアウトとなります。なんでこんなことが問題になるかというと、98条1項には「条約」が出てきませんし、1項と2項を見ても、その関係性は明らかではありません。

第98条

 この憲法は、国の最高法規であつて、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない。
2 日本国が締結した条約及び確立された国際法規は、これを誠実に遵守することを必要とする。

詳細は法律と条約の関係性のところでお話したいと思いますが、やはり、憲法の方が上位法規にあると考えていきます。条約を上位法規と考えると、97条の実質的最高法規の説明がつかなってしまいますし、条約締結の手続の点でも矛盾が生じてしまうんですね。法律と条約の関係も含めて、以下のような感じと考えてください。

最高法規性-条約の位置

憲法尊重擁護義務(99条)

憲法尊重擁護義務(99条)については、こちらのページで解説していますので、どうぞ参照ください。

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