習得重要度Aなぜ権力を分立させる必要があるのか、それと、3つのキーワード(「区別」「分離」「抑制と均衡」)と4つの特性に注力。


制限規範性のところでお話しましたが、この三権分立は、その表れといっていいものですので、制限規範性のところを念頭に進めてください。

三権分立とは、「権力分立」という概念の一場面ですので、まずは、権力分立について解説します。

権力分立とは

権力分立とは、国家権力を抑制して、国民の人権を守っていくための「システム」です。

国家権力を抑制していくという考え方は、制限規範性等、いろんなところでお話していますのでここでは省きますが、権力分立とは、その抑制のためのシステムなんですね。

どういうシステムかというと、国家権力が必要以上に大きくなって権力濫用しないように、その権力の諸作用をその性質に応じて区別し、それを分離、つまり、切り離してしまいます。

そして、その切り離した権力機関を、相互に抑制し、均衡を保たせ緊張状態を維持させようという発想が生まれました。これが「権力分立」です。

権力分立のイメージ図

権力分立の3つのポイントとは

ポイントは「区別」「分離」「抑制と均衡」です。
この3つのキーワードで権力分立をイメージできるようにしておきましょう。

このように、権力相互が、バランスを持って互いの権力が暴走しないように監視し、特定の権力が濫用されないようにすれば、国民の人権保障に資するのではないか、ということです。

4つの特性

権力分立には4つの特性があります。キーワードは自由主義的、消極的、懐疑的、中立的です。

  • 権力の集中により権力が濫用され国民の自由が侵されないように国家権力から国民の自由を守る、という意味の自由主義的/li>
  • 互いの権力を抑制しあい小さくする方向に働く、という消極的
  • 国家権力及びそれを行使する人間に対する不信任、疑ってかかるという意味で懐疑的
  • どのような政治体制のもとでも当てはまる原理、という意味で中立的

以上が権力分立という原理です。

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